乾燥する季節に保湿のし過ぎは脂漏性皮膚炎の原因になる

寒い季節には空気乾燥がつきものですが、お肌の保湿対策はしっかりしていますか?

カサカサしたフケやかゆみが気になるので、頭皮の乾燥には人一倍気を使っています!という方は、乾性フケの事はご存知かと思います。

乾性フケは、乾燥肌の方や、乾燥する季節には症状が悪化してしまうので、これでもか!というくらい保湿が大切になります。

ただし、本当に乾性フケの症状でしょうか、もしかしたら脂漏性皮膚炎ではありませんか?

脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌が原因なので、脂っぽい頭皮の方のみの症状と思われがちですが、実際は、乾燥も発症の原因と言われています。

そんな、乾燥が引き金になる脂漏性皮膚炎の原因や改善点をご紹介します。

 

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脂漏性皮膚炎の症状と乾燥が原因と言われる理由

脂漏性皮膚炎とは、皮脂の過剰分泌にが原因となり発症します。

そもそも皮脂は、お肌を外的要因から頭皮を守り、頭皮に必要な水分を逃がさない役割を担っています。

そんな大切な皮脂も、過剰な分泌は頭皮へ悪影響を与えてしまう場合があります。

皮脂は、皮脂腺から分泌されていますが、特に皮脂腺の多い『頭皮、髪の毛の生え際、耳の後ろ』は、皮脂の分泌も多くなります。

この様な皮脂の多く分泌される場所に脂漏性皮膚炎の症状は起こりやすくなります。

 

脂漏性皮膚炎は、マラセチア菌(常在菌)というカビの一種である真菌が増殖する事で起こります。

マラセチア菌は、皮脂をエサとして生息しており、その皮脂を分解する過程で『脂肪酸』を排出し、その脂肪酸が頭皮に刺激を与えます。

そのため、皮脂が過剰分泌されマラセチア菌が増殖し多くの脂肪酸を出すと、その刺激により頭皮は炎症を起こしたり、肌荒れを起こしカサカサになり、その皮膚がはがれ落ちたりします

頭皮の場合、そのカサカサの状態やパラパラはがれ落ちてくる皮膚をフケと思い、乾燥が原因となる乾性フケと勘違いしてしまう事があります。

 

脂漏性皮膚炎が多く見られる年代は、新生児から生後3か月くらいまでか、思春期を含めそれ以降の年代に多く見られます。

生後3か月くらいまでの発症は、時間の経過によって自然に治ることが多くありますが、大人になってからの場合は、自然治癒は難しく慢性化することが多くあります。

 

シャンプーでの洗い過ぎと乾燥が原因

目を覚ましたり、寝ぐせを直したいが為だけに頭を洗っていませんか?

頭皮が健康な状態を維持するために、頭皮には常在菌がたくさんいます。

頭皮のそれぞれの常在菌が適度なバランスを保ちながら生存する事で、頭皮環境の正常化を担保してくれています。

この適度なバランスがとても大事なのですが、このバランスが崩れ、マラセチア菌が増殖しすぎると脂漏性皮膚炎になります。

 

通常シャンプーは、外出から帰ってきた後、頭皮の汚れを落とすために1日1回行います。

ところが、皮脂が多くベトベトした頭皮をキレイに洗い流したい、頭皮の臭いを軽減する為に清潔にしておきたいと思うあまりに、高級アルコール系の洗浄力が強いシャンプーを使っていたり、1日に2回以上のシャンプーをしたりしてしまいます。

この行為は、頭皮にとって必要な皮脂を洗い流してしまい、バランスのとれた常在菌までも洗い流してしまい、頭皮は乾燥しバリア機能を失ってしまいます。

特に、洗浄力の強いシャンプーは頭皮の乾燥を招きやすいので注意が必要です。

 

乾燥対策の保湿はやり過ぎに注意が必要

乾燥する季節にお肌の保湿は欠かせないと対策を取られている方は、もちろん頭皮も乾燥から守るために保湿していると思います。

頭皮も乾燥をさせないために保湿する事は非常に大切です。

しかし、油分の多い保湿剤を使用したりはしていませんか?

油分の多い保湿剤を使い過ぎると、その脂分がマラセチア菌のエサとなり増殖の引き金になりかねません

油分の多い保湿剤の使い過ぎは、脂漏性皮膚炎を起こしかねないので注意しましょう。

保湿剤では、水分を保つ機能もあり、角質層にも存在する『セラミド』が配合された化粧水などもおススメです。

 

脂漏性皮膚炎を改善するために必要な3つの見直しポイント

脂漏性皮膚炎の改善には、日常生活の見直しが重要です。

その中でも大きな3つの見直しポイントをご紹介します。

シャンプーの種類と方法を見直そう

 シャンプーはさっぱり感重視の洗浄力の強いシャンプーをお使いではありませんか?

頭皮を乾燥させないためには、シャンプーの洗浄力には気を付ける必要があります。

スーパーやドラッグストアで多く販売されているシャンプーは、高級アルコール系シャンプーがほとんどです。

高級アルコール系シャンプーは、香りも良く価格もお手頃で、さっぱり感を出すにはもってこいの洗浄力が強いシャンプーです。

しかし、洗浄力が強いシャンプーは、頭皮に必要な適度の皮脂をも残してはくれません。

そのため、頭皮の乾燥を気にしている場合は、洗浄力の強い高級アルコール系シャンプーはおススメできません。

頭皮の乾燥が気になる場合は、アミノ酸系シャンプーを選んでみてはいかかでしょう。

アミノ酸系シャンプーとは、タンパク質を構成している成分で、体のもととなるもので、肌になじみやすく洗浄力がマイルドなのが特徴です。

高級アルコール系シャンプーに比べると、価格は高めになりますが、適度な皮脂を残し、保湿性も高いシャンプーです。

アミノ酸系シャンプーは、洗浄力がマイルドで、さっぱり感は物足りなさを感じてしまうかも知れません。

少しさっぱり感が欲しい方は、頭皮のバリア機能を復活させ、フケやかゆみも予防する効果がある薬用シャンプーを選んでみてはいかがでしょう。

 

お好みの頭皮に合ったシャンプーを見つけるのと同時に、シャンプーの方法も少し見直してみましょう。

シャンプーをする際には、髪を濡らす前にブラッシングを行い、その後予洗いをする事で、髪の毛の大きなゴミやほこり、頭皮の余分な皮脂を落とすことが出来ます。

その後、シャンプーを手の上で良く泡立てて丁寧に頭皮を洗いましょう。

シャンプーで洗うのは髪の毛ではなく、頭皮を洗うというイメージが正しく、爪は立てない様に指の腹でやさしくマッサージするように洗います。

その後、すすぎですが、すすぎ残しは頭皮にとって悪影響しか与えませんので、手を抜かずに時間をかけてしっかり洗い流しましょう。

シャンプー後は、お肌のケアと同様に、頭皮のケアも化粧水などを使用して、しっかり行いましょう。

毎日の食事を見直して栄養をしっかり取る

毎日の食事は欧米化していませんか?脂っぽい食事は皮脂量を増加させ、栄養の偏りを生じてしまいます。

脂漏性皮膚炎の原因にビタミンB2やビタミンB6の不足が考えられます。

ビタミンB2は細胞を生み出すために必要な栄養素で、皮膚や爪、髪の毛などを健康に保つための栄養素です。

ビタミンB2を摂取するには『レバー、納豆』などを食事に含め、ビタミンB2を多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンB6は皮膚の炎症を予防する働きを担っており、不足すると湿疹や口内炎になる可能性があります。

ビタミンB6を摂取するには『まぐろ、にんにく』などを食事に含め、ビタミンB6を多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。

ビタミンB2やビタミンB6という栄養素は、体に保存する事が出来ませんので、毎日の食事で摂る必要があります。

この他の栄養素では、頭皮の乾燥を防ぐ為に『コラーゲン不足』も考えれらます。

コラーゲンを多く含む食品は、鶏皮、豚バラ、うなぎなどで、コラーゲンの保湿効果を得るためには積極的に摂取しましょう。

コラーゲンと一緒に摂取すべきは、ビタミンCです。

ビタミンCを多く含む食品は、ブロッコリー、ピーマン、レモンなどで、コラーゲンを効果的に体内に取り入れる事ができます。

食事の栄養バランスは非常に大切です、欧米化した食事を、栄養バランスの整った和食に変えてみてはいかがでしょう。

日頃から行っている日常生活の見直し

 運動不足、睡眠不足、ストレスなどが血行を悪くしているのはご存知でしょうか?

血行が悪くなると、頭皮への栄養分が行き渡らなくなったり、皮膚の生まれ変わりを担う新陳代謝が低下してしまい、皮脂の分泌量が低下してしまいます。

皮脂の分泌量が低下すると、保湿力が衰え、乾燥しやすい頭皮に状態になってしまいます。

運動をすることで、血行が良くなると同時に、少しの疲労感を与える事により、質の良い睡眠を取ることが出来ます

特にストレスの多い社会ですので、質の良い睡眠で、体も心も休ませることが大切です。

ストレスは、体に緊張を与え、筋肉を収縮させ血行を悪くします。

ストレス解消の方法は、人それぞれ自分に合ったものを探す必要がありますが、まずはゆったりとした自分の時間を作る事から始めましょう。

屋外に出て、運動やストレス解消をする時は、紫外線に気を付けて下さい。

紫外線は頭皮に刺激を与える事もあり、さらには乾燥を招きます。屋外へ出る時は、帽子や日傘などを利用して頭皮を守りましょう。

 

頭皮ケアを色々試してみても改善が見られない時は皮膚科を受診

色々やってきたけど、頭皮のフケやかゆみは治まらないから放置してませんか?

自分で頭皮を改善するために、セルフケアをやってきたけどなかなか改善しないという方は皮膚科を受診してみませんか。

フケやかゆみ位で病院に行くのは抵抗があると思ってしまう方も多い様ですが、症状が悪化して見た目を損なう程度になってからでは治りも遅くなってしまいます。

皮膚科を受診する事で、マラセチア菌を抑える抗真菌薬や、皮脂の過剰な分泌を抑える尿素入りのローション、かゆみを抑えるステロイド外用剤などを処方してもらえます。

また、頭皮の乾燥が気になるのであれば、ヘパリン類似物質やワセリン等の保湿力の高い薬を処方してもらえます。

処方薬は、市販薬に比べると改善効果は高いので、セルフケアでどうにもならなかった症状も改善効果が得られることが多いです。

脂漏性皮膚炎は、適切な治療をする事で慢性化を防ぎ、再発を繰り返さない様に対処できます。

完治するまでには数か月かかると言われている脂漏性皮膚炎を、早く治すために症状が悪化する前に皮膚科を受診して適切な治療を実施しましょう。

 

まとめ

乾燥してフケが増えたから乾性フケとは限りませんね、乾燥が引き金となり脂漏性皮膚炎になっているかもしれません。

そんな乾燥によって失われた頭皮のバリア機能を改善するために、毎日の生活習慣の見直しは大切です。

シャンプーや食事、運動、睡眠、ストレスなど、さまざまな乾燥改善への方法を試してみて、自分に合った改善策を探してみて下さい。

セルフケアを続けてはみたけれど、どうしても改善できないときは、迷わず皮膚科を受診して専門医に診断をつけてもらい、処方薬を試してみましょう。

症状の悪化や慢性化を防ぐ為にも、早めの行動が大切です。

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